勝ち組に回るための脱皮考その45 「スキャル」(投機)と「利殖」の考え方の違いについて。

~約2カ月ぶりの記事となってしまったが、「勝ち組に回るための脱皮考シリーズ」、今回は第45回目。

思いついた今その時に書いておかないとまたぞろ忘れてしまうので、時間のある今のうちに記事にしておこうと思う。

実は書きたい内容を忘れないようにタイトルだけ打って保存してあるのだが、すでに4つも溜まっている。これらも今書こうと思ったら書けなくはないのだが、今書きたい内容でないとどうしても通り一遍の内容になってしまい、内容が薄くなる傾向がある。鉄は熱いうちに打てとはよく言ったものである。


~今回は、スキャルと世界三大利殖法的な手法との考え方の違いについて書いておく。ここを混同されると永久に勝ち組には回れないので非常に重要な内容だと私的には思っている。なので、本気で勝ちたいと思っている方は、少し長くなるが最後までお付き合いいただきたい。


~FXのスキャルについてはもう説明不要だろう。今ご高覧いただいている方々の約9割は、スキャルで勝てるようになりたいとと思っている方々だと推察している。

世界三大利殖法については知らないという方がおられるかもしれないので、少しだけ書いておくと、「サヤ取り」「サヤスベリ取り」「オプションの売り」がこれらに該当する。ご興味がお有りの方は、これらを検索ワードとして検索していただくと、いくらでも情報を仕入れることができるから、是非ご自身で調べていただくとよいだろう。


~過去にもこのシリーズのどこかで書いた記憶があるが、私が「これは勝てる!」と踏んだ手法は、結局はこの世界三大利殖法の亜種手法となっていることが本当に多い。というか、私のようなスキャルの才能もない、頭も悪い凡人が投資で勝とうと思ったら、リスクを極限まで抑えて塵芥を拾い集める以外にはない、という結論に達しつつある。

誤解を招くといけないのできちんとここに書いておくが、私はスキャルが上手くてスキャルのみで1億円の収益を得た訳ではない。スキャルで稼いでいる収益は、現在のところせいぜい年間200~300万円ぐらいの見込み。器が小さくチキンなのでワンショットは小さいし、利も伸ばせない。負けることも多い。能力もない上にスキャルを極めようとする努力は少しずつしかしていないので、ジュンさんのような「スーパートレーダー」を目指すべきではないと思っている。私のメインはあくまでも利殖。そして元本が小さいので、利殖でも大した利益を得られていないというのが現状。でも、これが自分のスタイルであり、「と金のおそはや」の如く、小さい利益をコツコツ積み上げていく以外に道はないと思っている。

ワンショットでズバッと高い確率で当てられるのはごく一部の天才であり、ご自身の信念を貫き、正しい方向性の努力をされ続けた方であると思う。もちろん天才にも色々なタイプがあり、最初から勝てる天才もおられるようだし、勝てるまでに数年を要するトレーダーもおられる。ジュンさんは勝てるようになるまで6年ぐらいかかったとおっしゃっておられるが、謙遜もされておられることだろうし、最終的に自分なりの勝ち方を会得された天才には違いない。私はそう思っている。


~さて、ここからが本題。スキャルと利殖は全くの別物と考えた方が良い。まずスキャルの勝ち方に言及することにする。

中村主水1

スキャルの究極の理想形は、ここは絶対!というポイントでフルレバ1発エントリーし、確実に利食っていく作業の繰り返しだろう。なぜなら、それが一番儲けの効率がいいからだ。相場の天底を取るのではなく、部分的に取れる所を切り取ればいいという考え方。しかし、それでも絶対はないから、自分の想定が崩れた時に損切りの技術も必要となる。基本的には少なくとも自分の中ではここは取れる!と思う場面を厳選してワンショットで決めることを目標として日々練習に励むべきではなかろうか。

分割エントリーは下手だから仕方なくやるという側面が強い。初めから分割エントリー的な思考で臨むことを前提とすると、いつまで経ってもプライスアクションは見えてこないし、技術も向上しないだろう。裁量でのスキャルだと、時間的に考えている余裕はないから必然的にワンショットで決めにいくよう努力するようになるのが自然の流れだと思うのだが、いかがなものであろうか。(AIにまで話が及ぶと、これはまた別次元の話になるので、ここでは割愛させていただく。)

要は、ポジションを持つ期間が長くなればなるほど不確定要素が多くなるのでリスクもそれだけ増大している、という思考があればいい。スキャルのメリットは、短期になればなるほど不確定要素が少ない(ポジションの偏りから必然的に損切りが発生する場面が読める。リバウンド狙いも損切りによって行き過ぎた場面の反動を狙うものなので理屈は同じ。)ことであり、極めれば貴方様の一生の無形資産となる。反面、スキャルでは多くのスプレッドコストを負担することがデメリットとなり、下手なうちはコストが嵩んでトータルでは負ける可能性が高くなる、という一面も持っている。

結論として、スキャルで勝ちたいなら最終的にはワンショットワンキルが理想形であり、これを目指す練習、努力するべきであろう。ただし、極めるのは簡単ではないので、上手くいかなければスプレッドコストが負担となって、結果として期待値的にマイナスのトレードを繰り返しこととなり、一生勝ち組に回ることはできないと思う。私がスキャルを始めた数年間は負けたくがないが故に分割エントリーを基本としてやっていた(利殖とスキャルを混同していた)から成長しなかったのだろうと推察している。そして、私にはスキャルの理想形を目指すことは能力的に難しいと感じている。


~話は変わり、ここからは利殖での勝ち方について言及する。これまでと全く真逆のことを書くことが多くなるので、どうか頭を切り替えてご高覧いただきたい。

利殖においては勝率100%とはいかなくても、理論上は負けない投資が可能であり、長期的な優位性が認められる方向、あるいは理論的にあるべき価格への収斂または拡散を狙って仕掛ける勝ち方、考え方であると認識している。スキャルとの大きな違いは、利殖においては決してフルレバ一発エントリーはしてはならない、ということである。

米国VIブル

原油ベア2倍ETF

ここでは利殖での考え方の例として、2つの商品を取り上げた。画像は月足チャート。上が米国VIブルETF、下が原油ベア2倍ETFである。

もっと有利な商品として米国VIがあるのだが、残念ながらGMOクリック証券では規制によって長期に渡って売れない状態が続いている。

長期的には下がり続ける商品であり、理論的な裏付けももちろんある。この裏付けについては、そこそこ学習していただく必要があるので詳しくは書かないが、先物特有の「減価の性質」が現れやすい商品だと、このような右肩下がりのチャートとなる。

スプレッドコストや金利コストの問題があって見た目ほど儲からないが、基本的にこのような商品を長期的に売り続けることにより利益を上げていこうとする戦略には優位性がある。これは青天井のリスクを背負っているという意味で、世界三大利殖法でいうところの「オプションの売り」に近い考え方と言えるのではなかろうか。

仮に、原油ベア2倍ETFで2016年の急騰場面で300ポイントぐらいのレートでショートポジションを持ち、今現在までホールドしていると、275ポイント程度抜けていることになる。ただし、このような商品は「買いは家まで、売りは命まで」と言われるように、上は青天井でどこまで上がるか分からないリスクを背負うことになるので、売りに優位性があるのは間違いないのだけれど、決してフルレバでエントリーして「当てにいってはいけない」。

2016年の1月に487ポイントまで上げているので、「もうそろそろ」とか、「さすがにここまでは…」という自分勝手な相場観が命取りとなる。勝ちっぱなしを目指す、というと語弊があるかもしれないが、オプションの売りは元々勝率が90%程度となるよう、価格を設定しているそうなので、資金がパンクしてすべてを吹き飛ばすことがないようなリスク管理ができれば必然的に勝ちとなる。蛇足だが、オプションの売りは「保険会社」に例えるとイメージしやすい。つまり、自分が保険を売る側に回るという訳だ。

相場の天底をピンポイントで当てるのは不可能であるが故に分割エントリーが基本となり、故林輝太郎先生を代表とする諸先輩の先生方の教えによると、まずは試し玉から入り、値動きを場帳により感じ取り、有利なポジションを増やそうとしたり、不利なポジションを減らそうとしたりする努力(いわゆる玉操作。)、考え方が良しとされていて、この世界ではこれが勝ち方の基本とされている。つまり、リスク管理を徹底し、当てにいってはいけないのだ。私もそれが無難であり、そうするべきだろうと思っている。くどいようだが、あくまでも利殖を実践する上での話。ポジションを持つ期間の長いスイングトレードでの話と置き換えてもいい。相場の大きな波を取るための技術。損切りに関しては共通していて、当初の想定が崩れたら損切りでいいと思っている。


~ぶっちゃけ、スキャルで大きく勝つのは非常にハードルが高く、私には大きく勝つことができないから、こういった利殖による資産の増やし方を目指して日々勉強、検証、練習をしている。このような努力をスキャルに置き換えても、何にも意味はない。逆もまた然り。利殖の考え方でいけば負けにくくはなると思うが、スキャルで勝てる方はこういった利殖による勝ち方を理解して身に付けなくても、もうそれだけで他人より相当優れているのだから、スキャルの理想形をとことん突き詰めればいいと思う。

ただし、一般的にスキャルで勝ち組に回ることは本当に難しいので、途中で挫折される方が多いと思う。利殖に関しては、

「欲張らなければ」

「平常心で臨み続けることができれば」

凡人でも勝ち組に回れる可能性が高い。利殖を目指す方が収益率が低い分、難易度も易しい。私は一旦諦めることによって、つまり投機から利殖にシフトさせることにより少しずつでも資産を増やし、スキャルで利益を得るための努力も少しずつ続けている。

二兎を追うものは一兎をも得ず、という諺もあるが、利殖は正しい知識を身に付ければ誰でも簡単に取り組める商品が多いのも事実なので、まぁそういう考え方もあるわなぁ…程度でもいいので、頭の片隅に入れていただき、どうしてもスキャルで結果が出せない方におかれては、一旦諦めて利殖の考え方にシフトしてみるのもアリではなかろうか。

まとめると、

スキャルが上手くなりたいのなら一発エントリーの練習をすべきであり、分割エントリーは上達を妨げる。スキャルでは天底を狙わず部分的に勝てる部分を切り取る考え方を持った方が上達すると思う。

利殖をしたいのなら分割エントリーの練習をするべきであり、一発エントリーは破産の元凶となる。利殖(スイング)では、大きな波が取れるに越したことはないが、相場の天底をピンポイントで当てるのは不可能でブレ幅が大きいから、一発で当てにいかず、ここらが天井になりそう、ここらが底になりそう、というあたりで分割エントリーを駆使しながら、予測の精度を上げていこうとする考え方を持たなければならない、と思う。


~最後までご高覧いただき、誠にありがとうございました。

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しん



初めまして。「しん」と申します。
兼業トレーダーです。
パチンコライター⇒独立開業、現在に至ります。

※タイトル下にあります書き出し文について

田山ファンの方々におかれましては、ご気分を害された方がおられるのではないかと思います。誠に申し訳ございません。

故田山幸憲プロは、私のパチンコスタイル、さらにはFXでのトレードスタイルにおいて多大なる影響を受けた方の1人で、今でも心の師匠として生き続けており、憧れの存在でもあります。田山プロの境地に立てるよう、日々精進を続けていますので、何卒ご容赦くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

※FXのスキャルピングでは、JFXの小林社長を私淑しております。執行時間軸は1分足、利確の目安は1.5~2.5pips、損切の目安は1~5pips。(ドル円の場合。)

一言で言うと、「大口のエントリー方向に後出しジャンケンの要領で入り、コバンザメのように張り付き、大口が利確する前におこぼれを頂戴する」イメージのトレードスタイルです。

◎卒業論文
・ピアノ演奏
 ショパンポロネーズ作品No.40-1

〇資格
・小学校第一種免許
・学校図書館司書教諭
・日商簿記2級
・税理士科目(簿記論、財務諸表論)
・普通自動車運転免許


〇趣味
将棋(アマ四段)
ソフトテニス
ブログ巡り
株主優待の有効活用法を考える、など

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