あゆみと通知表の違い。

　この前、「通知表」の作成があるので忙しくなると書いたが、あれは間違いだった。正しくは「あゆみ」である。

　どこの県でも今は絶対評価がほとんどだと思うが、通知表というのは昔の相対評価（５段階やら１０段階のやつ。）をしているもので、あゆみ（他府県ではどういうのか分からないが。）は絶対評価をしているものだと、昨日Ｓ藤先生と話していて初めて知った。

　どちらも同じものだと思っていたが、大きな間違い。相対評価だと、どれだけ頑張っても５が何人、４が何人と決まっているから、その子の頑張りが評価されない、という欠点がある。なので、今は個人内評価をするために絶対評価をするのが常識だそうだ。

　昔からあゆみや通知表には「気づいたこと」（所見とか所感とかいう。）という欄があるが、これも昔と違って個人内評価だから、基本的にいいことしか書けない。その子のよいところ、良くなったところを評価する欄になっている。だから、「落ち着きがないのが残念です。」とか、「少しわがままなところがあり、お友達とうまく付き合うことが苦手なようです。」のようなその子の悪いところは書けないのだ。悪いことしか書けないような子でも、何かいいことを無理やり見つけて書かなければならない。だから、「～ができるようになってきました。」というようなぼかした表現をよく使う。

　３学期のあゆみは、書くことがなくて苦労する。あと２日でその子の所見を書く大体の内容を考えておかなければならないのだが、これは相当の労力を要するので、俺は土曜日の休みを１日返上して、その子を思い浮かべながら、ゆっくり書くことにしている。昔から追い詰められないとできない性格がこういうところでも災いしている、とつくづく思う。